SH工法
SH Method
概要
SH工法(Seya's Horizontal Method)は水平ボーリング方式(二重ケーシング式)で鋼管を推進し、貫通後、管内に調整スペーサーを取付けた本管を布設し、空隙を充てんして目的に合った種々の管路を築造する工法です。玉石・転石混じり砂礫地盤・岩盤においては、切削ビットを随時交換しながら、継続削進することが可能です。
対象土質
先端開放型の削進方式ですので、適用土質に制限はなく軟弱地盤から玉石、転石混じり土、岩盤まで適用できます。主に玉石・転石混じり砂礫地盤・岩盤に適しています。ただし、開口部以上の礫に遭遇した場合や、切削ビット耐用距離以上の推進については切削ビットの交換をくり返しながら、推進する必要があります。
特徴
- 軟弱地盤から玉石・転石混じり土、岩盤迄、推進対象土質の適応範囲が広い。
- 既設マンホール、既設シールドトンネル等へ直接到達させることが出来る。
- 発進立坑では、通常支圧壁を必要としない。
- 調整スペーサーの使用により、布設本管の仕上がり精度がよい。
- 本管は、二重管構造(さや管方式)により漏水が無い。
- 地中障害物(松・PC等の杭および鋼矢板の存置された山留材)が切断できる。
適用範囲
推進管呼び径(mm) | 400~600 | 700~1000 |
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対応推進機種 | SHM600 | SHM800 |
使用する推進管一本当りの長さ | 3.0m | 3.0m |
標準発進立坑寸法(鋼矢板) | 6.0×2.4m | 6.0×2.8m |
標準発進立坑寸法(ライナープレート) | 6.111×2.5m | 6.297×3.0m |
工法 | 推進管 呼び径 |
使用する 推進管の 1 本当りの 長さ |
適用推進 機械型式 |
立坑 | |
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種類 | 形状・寸法 | ||||
SH工法 | 400 450 500 550 600 |
3.0m | SHM600 型 | 鋼矢板 | 2400*6400 (両発進 2400*6400) 取込制御方式の場合 2400*6800 ※腹起し間隔 1450 以上 |
ライナープレート | 2500*6111 (両発進 2500*6111) 取込制御方式の場合 2500*6268 ※腹起し間隔 1450 以上 |
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600 700 800 900 1000 |
SHM800 型 | 鋼矢板 | 2800*6400 (両発進 2800*6400) 取込制御方式の場合 2800*6800 ※腹起し間隔 1850 以上 |
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ライナープレート | 3000*6140 (両発進 3000*6140) 取込制御方式の場合 3000*6297 ※腹起し間隔 1850 以上 |
施工フロー
推進管を設置する。
推進工・1本目推進完了後、ケーシングロッドを切り離し、機械本体を後退させる。
後継管(2本目以降)を接続して、1・2の作業を繰り返す。
推進完了後、偏芯管を撤去し、ケーシングロッドの引抜き作業を行う。
ケーシングロッド及び推進機本体を撤去する。
鞘管内測量後、本管(調整スペーサー付塩ビ管)を挿入布設する。
本管布設完了後、中込め注入を施工して管渠とする。